Home » ニュース » 偽造、ネットで取引横行 犯罪の温床の恐れも

偽造、ネットで取引横行 犯罪の温床の恐れもジパング協同組合

category : ニュース 2018.2.8 
Pocket

 外国人が合法的に国内に滞在していることを証明する在留カード。その偽造カードがインターネット上などで取引されている。テロなどの犯罪の温床となる恐れもあり、「水際」での摘発が重要として、群馬県警は、外国人と接する事業者に対し「不審な点があれば相談してほしい」と呼びかけている。

 昨年12月、在留カードや免許証の偽造品を使ったとして、ベトナム人の33歳の男2人が出入国管理法違反(偽造在留カード行使)などの容疑で群馬県警に逮捕された。

 逮捕容疑は11月14日午前10時40分ごろ、太田市内の人材派遣会社の採用面接で、身分証明書として、偽造された在留カードと運転免許証を見せたとしている。

 2人はともに技能実習生として2013年に来日し、16年に在留期限が切れ、不法滞在の状態だったが、偽造の在留カードの在留資格の欄には就労時間や内容に制限のない「定住者」と記されていた。

 県警によると、県内の偽造在留カード関連の検挙は、カードによる管理制度開始(12年)の翌年から出始め、近年は年間10件前後で推移している。昨年の検挙は9件で、カード所持や採用面接での提示など。「定住者」などの資格を記載するケースが目立つという。

 しかし、外事課の担当者は「検挙できたのはあくまでも氷山の一角」とみる。

 偽造拠点は中国にあるとみられ、当初は中国人を中心に流通していたが、近年は口コミやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて「多国籍化」が進んでいるという。逮捕されたベトナム人の2人は、SNSなどを通じて、顔写真や生年月日などを偽造犯に送り、3万~6万円で購入したとみられる。

 偽造カードによって家を借りたり、口座を開設したりすることが容易になるため、「犯罪インフラ」として悪用される恐れもある。入国管理局はホームページで、偽造を見分けるポイントを図表で公開している。正規のカードには、角度によって、左端がピンク色に変わる▽「MOJ」の文字の周囲がピンクと緑に変色する--などの偽造防止対策が施されている。

 ベトナム人2人が逮捕された事件では、在留カードに施された偽造防止対策を熟知していた人材派遣会社が、カードの異変に気づいて通報して発覚した。県警外事課は「ちょっとした注意で偽造かどうかを判断できる。不法就労させないよう気をつけ、不審な点があれば相談してほしい」と呼びかけている。


コメントフォーム

Copyright(c) 2018 ジパング協同組合 All Rights Reserved.