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販売店、困惑の声 競争過熱化が背景かジパング協同組合

category : ニュース 2017.5.25 
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 スマートフォン(スマホ)の転売目的などで販売店員と客が共謀し、スマホの回線契約を結んでいた詐欺グループが22日、県警に逮捕された。県警によると、県外では過去に客と店側が共謀し、他人名義の身分証で電話の機種変更などをしていた事例があるが、回線契約を結ぶケースは珍しいという。店員が客と手を組んで不正を図るという手口に、県内の大手携帯電話の販売店からは「こんな事件が起きるとは」と困惑の声も上がった。

 県警によると、22日に詐欺容疑で逮捕された愛知県高浜市の携帯電話販売店の店員、陳耀〓容疑者(26)が昨年、担当した契約回線を調べたところ、約200回線が代金未払いなどの理由で強制的に解約されていたという。県警サイバー犯罪対策課は「全てが不法行為に関わるとは言えないが、余罪もあるだろう」とみている。

 一方、「客役」として逮捕された中国人技能実習生の程敬輝容疑者(30)は他人名義の身分証を示して契約をしていた。程容疑者は中国系のインターネット掲示板で「キャッシュカードや健康保険証などを送れば無料でスマホが手に入る」などと呼びかけ、他人の身分証を得ていた。

 昨年2月ごろ、中国人技能実習生ら5人がキャッシュカードなどを東京都足立区のアパートに送付し、対価としてスマホを受け取っていたとして、このうち4人が犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕された。

 この捜査の過程で、カードの預金口座がインターネットバンキングの不正送金に使われたことが判明し、これを機に、今回のスマホ詐取事件の容疑者が浮かび上がったという。

 客と店員が共謀した場合、被害を防ぐことは難しいのか。太田市内の携帯電話大手の販売店は、不正防止のため契約の際、▽外国人は二つ以上の身分証の提示を求めている▽店長や副店長がダブルチェックする▽過去のトラブル情報などを管理する審査センターと協力してチェックする--などを行っている。しかし、店員は「客と店員が手を組めば確認をパスできてしまう可能性もある」と話す。

 ある捜査関係者は、店員が不正に手を染める理由について、「携帯電話会社間の販売競争が過熱化していることも背景にあるのでは」と分析する。陳容疑者は捜査本部の調べに対し、「会社の売り上げを伸ばすためだった」と供述しているという。


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