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一時失踪のベトナム人男性に法務省が異例の対応 技能実習やり直し申請でジパング協同組合

category : ニュース 2016.6.2 
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 外国人技能実習生として来日したものの約束とは違う単純労働を強いられ失踪していたベトナム人男性(25)が、実習やり直し許可を申請したのに対し、男性が一時不法就労したことを黙認して申請を認めるよう法務省が名古屋入国管理局に指示していたことが1日、分かった。同省関係者が明らかにした。

 不法就労は入管難民法で国外への強制退去の理由となり得るが、失踪に至った経緯や、法務省との交渉長期化で男性が困窮していた事情を踏まえ、人道的な配慮をしたとみられる。

 支援団体などによると、男性は溶接技術を学ぶ約束で広島県福山市の受け入れ組織を通じ平成26年に来日した。工事現場で鉄筋を運ぶ仕事を強いられたため27年1月に失踪。実習やり直しを求め、27年9月から法務省や入管と交渉していた。

 交渉中の在留資格は審査の待機名目で出された「特定活動」。仕事は禁じられていたが、長期にわたる交渉で貯金が尽きたことから一時、愛知県内の工場で働いた。

 入管は男性の就労情報をつかみ、給与明細を押収して裏付けを進めた。男性は入管の聴取に「生活費を稼がなければ生きていけなかった」と就労を認めたという。

 実習やり直しの可否を不法就労の実態も踏まえつつ検討してきた法務省は5月27日、入管を通して男性に実習生としての在留資格を再発行した。男性は30日から岐阜県土岐市の工場で実習を始めたという。


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