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溶接実習いつになったら 愛知のベトナム人男性 国の制度、苦境半年ジパング協同組合

category : ニュース 2016.4.27 
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 外国人技能実習生として溶接技術を学ぶ約束だったのに、全く違う仕事に就かされた愛知県在住のベトナム人男性(25)が苦境に立たされている。半年以上、法務省に実習やり直しの許可を求めているが、同省が就労を禁じたまま決定先送りを続けているためだ。

 今の在留資格は、審査の待機名目で昨年9月に出た「特定活動」。就労はできず、男性は「もう生活を続けるお金がない」と嘆く。

 支援する愛知県労働組合総連合(名古屋市)によると、男性は2014年8月に来日。広島県の受け入れ団体からはベトナムで従事していた溶接の技術が磨けると説明されたが、実際は宮城や島根などの工事現場で鉄筋を運ぶ単純労働だった。

 「何のための実習か分からない」。昨年1月に東北の復興工事現場を逃げ出し、半年ほど友人宅を転々として、つてを頼って愛労連に駆け込んだ。その後、受け入れ団体が男性の職歴を「鉄筋施工」と偽って入国させていたと判明。男性と愛労連は実習やり直しを求めて法務省との交渉を開始した。法務省は交渉過程で、溶接が学べる新たな職場を探すよう指示。東海地方で新たな受け入れ企業を見つけたものの、審査が終わらず実習に入れないという。

 男性はベトナムに2歳の息子と妻を残して来ている。「実習が再開できたら一時帰国して喜ばせたい」と希望を語る。

 技能実習制度は国内の労働力不足を補う手段としての期待が高く、対象職種の拡大が続く。愛労連は「男性は国の制度の不備による被害者。一日も早く認めてほしい」と訴えている。


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