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【衆院本会議】外国人技能実習制度「これ以上課題を放置せず解決を」鈴木貴子議員ジパング協同組合

category : ニュース 2015.9.3 
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 「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案」(内閣提出)の趣旨説明、質疑が3日午後の衆院本会議で行われ、鈴木貴子議員が民主党・無所属クラブを代表して質問した。

 同法案は、長時間労働や賃金未払いなどの問題点が従来から指摘されてきた外国人技能実習制度の適正化を図るために、技能実習の監理団体を許可制とし、技能実習生に対する人権侵害行為について禁止規定や罰則を設けるなどの措置を講じようとするもの。

 鈴木議員は、「外国人の技能実習制度の趣旨を理解せず、国内の人手不足を補う安価な労働力の確保策として使われている」という指摘があることに関して、「ILO・国際労働機関の基本理念『フィラデルフィア宣言』に『労働は、商品にあらず』という一節があるが、『技能実習生は安価な労働力にあらず』だ。国内外からの厳しい声をしっかり受け止め、現実に目を向け、声なき声に耳を傾けながら審議を進めていこう」と述べ、「指摘される問題点に与野党を超えて真摯(しんし)に向き合い、制度の創設以来積み上がってきた課題をこれ以上放置することなく解決していこう」と議場に呼びかけた。

 また、「技能移転を着実なものとし、送り出し機関による不当な金銭の徴収などをなくすためには、送り出し国との協力のもと水際対策も必要だ。しかし今回の法案は、2国間協定に関する規定に触れていない。2国間協定の締結を明確に打ち出すべきではないか」と質した。

 上川法務大臣は答弁で、「一部で制度が労働力の確保策と誤解され、法令違反等の問題事案が生じていることも事実だ。不適正な運用を是正するため随時見直しを行ってきた。(外国人実習生の)送り出し機関による不当な金銭の徴収等をなくすため、取り決めを作成し送り出し国政府の協力を得ることが重要なのは(鈴木議員の)指摘の通りであり、法案成立後に交渉を開始したい」と答えた。

 塩崎厚労大臣は、技能実習制度の悪用を放置してきたのではないかという指摘に対し、「管理監督体制の強化を図るためこの法案を提出した」と答弁した。

 岸田外務大臣は、「技能実習制度については、技能移転による国際貢献という制度本来の趣旨目的と実態との間に乖離があるとして懸念が表明されていた。(実習生送り出し国との)2国間の取決めについては、これから鋭意交渉し制度の適正化に努めていく」と答弁した。


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