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ミャンマーの技能実習生受け入れ、組合員企業を募集中(前)ジパング協同組合

category : ニュース 2015.3.5 
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 アジア諸国からの実習生受け入れにおける民間の監理団体として昨年(2014年)7月に発足したアジアビジネス協同組合(略称ABC)が本格的な準備段階に入った。1月から実習生の受け入れ先となる組合員企業を募集。また、現地協力者の支援を得て活動を始めるミャンマーのヤンゴン外国語大学に事務連絡などを行うスタッフ候補1名が留学する。

<人的国際交流を重視 現地スタッフを育成>
石橋一海理事長(左)と久保結さん(右) 少子高齢化をともなう人口減少が続く日本では、「働き手」となる外国人の技能実習制度の拡充が始まっている。しかしながら、いまだ監督官庁のタテ割りで申請・手続きが煩雑だったり、人手不足解消のみが表立ち、劣悪な環境で長時間労働を強いるといった悪質業者が現れたりするなど、実情に制度が追いついていないと言わざるを得ない状況だ。
 そうしたなか、「人と人の交流を重視した受け入れと実習に努め、日本ファンを増やすことに日本企業が生き残るチャンスがある」と、アジアビジネス協同組合の発起人であり、理事長を務めるエヌビーエス(株)石橋一海代表取締役は語る。同組合では、スピード感を持ちつつ、人的国際交流の重視という本質を外さないように人材育成も図る。
 ミャンマーからの実習生受け入れを支援するのは、NPO法人アジアケシ転作支援機構(宮城県仙台市)の我妻豊理事長。同法人は、ミャンマーでケシを不法栽培している地域の住民に農林業の技術支援を行い、転作を進める活動を続けてきた。しっかりとした技術が得られれば、貧困や犯罪から逃れることができる。我妻氏は、組合員企業における技能実習の適正化を通じて日本の技術を正しく伝えようとするアジアビジネス協同組合の理念に賛同した。
 我妻氏は、ミャンマーが日本で正式に認めている寺院「パコダ」(北九州市門司区)の再興を手がけた。門司にある「パコダ」は1958年に建立。運営難で11年12月に一時休館したが、我妻氏の協力で12年8月に2名のミャンマー人僧侶を迎えて再開。14年5月に同寺院で行われた建立以来初の「パターン祭・供養会」(5日間計96時間、世界平和と人々の幸福と安寧を祈る行事)に際しては、アジアビジネス協同組合が来日したミャンマー人僧侶20名の送迎をするなどで協力した。我妻氏はこれまでの多大な貢献から、ミャンマーの政界、仏教界の要人の強いパイプを持っており、実習生の獲得や現地スタッフの留学をはじめとする同組合の現地活動において頼もしい味方となる。
 今回、ミャンマーへの派遣に抜擢されたのは、九州大学大学院卒の久保結さん(福岡市出身、26歳)だ。久保さんは今年1月からヤンゴン外国語大学院に留学し、ミャンマー語の習得と人脈の構築を図っていく。「交流するために、まず言葉を覚えてミャンマーの方たちのことを知っていこうと思います」と話す久保さんは、福岡大学の比較社会文化学府で中国・宋代の文学を研究し、九大大学院へと進み、中国に10カ月ほど留学した経験もある向学心旺盛な人材だ。将来の日本を担う21世紀の女性として期待を寄せる石橋理事長は、「ミャンマーの風習や現地人の気質を学んだ久保さんには、実習生の悩み事解決のためのアドバイザーになってほしい」と話す。


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