江田島の9人殺傷:「被告、気にかけていた」 社長の妻証言−−地裁公判 /広島ジパング協同組合
category : ニュース 2015.1.23
江田島市のカキ養殖水産会社で2013年3月、社長ら9人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた中国籍の元技能実習生、陳双喜被告(32)の裁判員裁判の第3回公判が21日、広島地裁であった。亡くなった川口信行社長(当時55歳)の妻が証人として出廷し、「冗談でからかうこともあったが、皆が陳被告を気にかけていた」と証言した。
証言によると、陳被告は12年9月から同社で勤務し、午前6時から夕方まで沖からカキを運んだり、作業場の「打ち子」と呼ばれる従業員にカキを持って行く仕事をしていたという。妻は「従業員が盛り上げようと、『陳ちゃん』などと冗談で話しかけたが、バカにしているようには見えなかった」と述べた。また、川口社長が大声で陳被告を注意した際には「怒っているように見える」と社長をたしなめたという。川口社長は陳被告を気遣い、観光に連れて行ったり、自宅に招いて食事会を開くなどしていたという。
一方、陳被告は20日に続いて出廷したが、上岡哲生裁判長の指示に従わず、中国語で裁判と無関係の発言を一方的に繰り返したため、入廷から5分で退廷を命じられた。
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