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カーコンビニ倶楽部、板金技術をタイ実習生に伝授ジパング協同組合

category : ニュース 2014.11.22 
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 クルマの傷などを修理するカーコンビニ倶楽部(東京・港)は外国人実習生を活用し、海外展開を進めている。国内ではタイ出身の実習生に技術を伝授しながら人手不足を補う一方、新たに進出するタイでは実習生を店舗展開に生かす。日本とタイでの人材と技術の循環が始まっている。

■意欲高い若者、来日してOJT

カーコンビニ倶楽部では日本人(中)がタイ出身の実習生にOJTで板金技術を教える(横浜市のスーパーショップ新山下店)
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カーコンビニ倶楽部では日本人(中)がタイ出身の実習生にOJTで板金技術を教える(横浜市のスーパーショップ新山下店)
 「子どもの頃からバイクやクルマが好きで、日本車に親しみを持っていた。板金技術のレベルが高い日本で勉強できて楽しい」。カーコンビニの直営店、スーパーショップ新山下店(横浜市)では、タイ北部の都市チェンライから来たタムマフォン・パトム(25)らが板金を加工している。

 店舗近くの社宅に泊まり、午前10時から午後7時に週5日で日本の板金技術を学びながらクルマの傷やへこみを直す。同店では10人の板金技術者のうちタイからの実習生が6人を占める。20代半ばから30代初めまで幅広く、同じ社宅で励まし合いながら実習している。

 パトムは2年前に来日。タイの板金の約3倍の給料をもらい、半分程度をタイの親に仕送りしている。「タイに帰ってもカーコンビニで働きたい。将来は独立して板金事業で起業し社長をやりたい」と意欲が高い。

 カーコンビニには独自の板金ノウハウ「カーコン工法」がある。店長の川上祐二によると、一人前になるには10年単位の業務経験が必要になる。タイからの実習生は実習期間中に一人前にはなれないが、日本人が職場内訓練(OJT)で指導し、力量が上がれば実習生に業務を任せているという。「実習生はやる気がありまじめ。2年でそこそこの腕前になる」(川上)と評価する。

 カーコンビニがタイからの実習生受け入れに動き出したのは2011年10月。日本車が9割以上を占めるタイからの実習希望が多かったためだ。12年4月に1期生8人を直営店や提携先のフランチャイズチェーン(FC)店で受け入れた。

 12年9月にはタイの労働局の雇用局長が来日して店舗を視察した。それを報じた現地の新聞を見て、タイの大手商社ロクスレイの社長らも12年末に新山下店を訪れた。実習生は板金から塗装までを1人で仕上げ、ロクスレイ社長を驚かせた。タイの板金技術は日本に比べるとまだ低く、1人で板金から塗装までこなす技能は珍しかったためだ。


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