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ベトナム人実習生受入れモデル現場/大成建設/「1ランク上」の人材育成ジパング協同組合

category : ニュース 2014.10.24 
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【荏原町駅前防災街区整備】
 大成建設は、ベトナムの建設現場でリーダークラスになり得る「1ランク上」の人材育成を目指し、ベトナム人技能実習生の受け入れモデル現場を展開している。その中の1つ、「荏原町駅前地区防災街区整備事業に係る建設工事」(東京都品川区)では、選りすぐりの技能実習生8人が躯体工事の作業に当たりながら、日本の施工方法などを日々学んでいる。日越の架け橋となる人材を育成する現場では、同社に4月に総合職として入社したベトナム人のレ・ホアン氏が実習生との橋渡し役を務め、円滑な工事の進捗に大きな力を発揮している。
 同社の建築現場(全国)で働く外国人技能実習生は10月1日現在で185人おり、うち2割以上はベトナム人が占めているという。従来は中国人の実習生が多かったが、同国での給与水準の上昇などを背景に、ここ数年はベトナム人実習生が増加傾向にある。
 大成建設は約2年前からベトナムにある送り出し機関を視察するなどし、協力会社の受け入れを支援している。ゼネコンや専門工事業者などが2013年2月に設立した「ベトナム建設人材育成推進協議会」の会長会社として、荏原町と「伊東屋銀座本店建替計画」(東京都中央区)でモデル現場を提供しているほか、「北海道横断自動車道第1ポンケトナイ川橋上部工事」(訓子府町)で同様の取り組みを実施している。
 同社建築本部の児玉雅宏建築部部長は、「優れた実習生を受け入れるためには選抜段階が最も重要になる」とし、現地視察を通じて自らの眼で確かめた上で優れた4つの送り出し機関を選定し、協力会社の優秀な人材受け入れを支援している。
 モデル現場は同社の協力会社組織である倉友会が頻繁に見学に訪れており、今後は関東圏でモデル現場を増やしていく方向で検討を進める。
 荏原町の現場では、向井建設(鳶工)から1人、柏倉建設(型枠工)から3人、青山(鉄筋工)から4人の実習生を受け入れ、各社の指導員とともに大成建設のレ・ホアン氏が、現場でのコミュニケーションと円滑な施工をサポートしている。
 実習生について、青山の青山悟代表取締役は「体力測定や想像力などの受け入れ基準を設定して人材を選んでいる。現場の実習生は日本語を習得するスピードも速い」とし、向井建設の池上朋之常務経営企画部部長は「入国前の4カ月の研修で時間の概念などを学んでもらっている。現場で考えて解決しようとする能力は高い」と評価する
 柏倉建設工事部工事係の笹島輝亮氏は「最初の受け入れ時は先輩がいなく苦労したが、2、3人目からは先輩もできて指導がスムーズになった」と話す。
 大成建設のレ・ホアン氏は、6月に現場に着任し、コンクリート躯体の施工管理を担当している。「来たばかりの実習生は日本語が通じにくく大変だが、真面目に仕事に取り組んでいる」とし、実習生の強い味方として日々業務に当たっている。
 実習生に荏原町の現場についての感想を聞くと「建設技術の精度も高く素晴らしい」などの意見が出された。帰国後は8人全員が、「日本での経験を生かして建設業で働きたい」と笑顔を見せた。
 荏原町駅前地区防災街区整備事業では東急大井町線・荏原町駅前に共同住宅・店舗の複合施設を建設する。中間層免震構造を採用し、規模はRC造地下1階地上18階建て延べ5425㎡。工期は16年3月末まで。


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