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意志 正確に伝わるか 裁判員裁判、県内初の外国人被告ジパング協同組合

category : ニュース 2014.10.15 
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 鳥取県内では初めてとなる外国人被告の裁判員裁判が15日、鳥取地裁で始まる。被告は傷害致死罪に問われた中国国籍の女で、暴行の有無や、暴行と認められた場合に正当防衛か過剰防衛に当たるかが争点。裁判員に被告の意思を正確に伝えるための通訳人の役割も重要となる。

 裁判員裁判は県内で14件目。技能実習生だったハン・シュエ被告(29)は昨年12月20日、境港市内の水産物加工会社作業場で、同じく中国国籍の技能実習生の同僚女性(当時27)の顔を包丁で刺し、傷に起因する肺炎で死亡させたとされる。

 鳥取地裁によると、裁判員制度の運用が始まった2009年から13年末までの県内の刑事事件のうち、日本国籍を持たない外国人被告は24人。犯種は窃盗が多く、裁判員裁判の対象事件はこれまでなかった。

 裁判において自身の意思を発する言語は重要な要素。刑事訴訟法では、国語に通じない者が陳述する場合は、通訳人に通訳させなければならないとしており、24人中13人が通訳人を付けた。今回の公判でも同地裁が通訳人を選任している。

 一方、一般論として司法通訳人には資格試験による担保がないといった問題も指摘されている。森祥平弁護士(鳥取市)は「発言の細やかなニュアンスや事件発生時の心理描写、状況説明が審理に影響を及ぼす。尋問などで重要な部分を正確にあぶりだせるかがポイントになる」と話している。


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