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造船の人材難が顕在化-安価受注で人件費低水準ジパング協同組合

category : ニュース 2014.6.23 
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建設や物流、飲食業など多くの産業で人材不足が深刻化する中、造船業界も同じ問題を抱える。造船受注が回復した今、現場作業を担うワーカーを募集しても、多くは東日本大震災の復興や東京五輪のインフラ整備に取られて、簡単に呼び戻せる状況にない。造船各社が数年先まで仕事量を確保する中で、人材不足問題はより深刻になりそうだ。(福山支局長・丸山美和)

 「熟練工も若手も足りない」―。造船ブロックを製造する因島鉄工業団地協同組合(広島県尾道市)の片島伸一郎理事長は頭を抱える。リーマン・ショック後の受注減少を受け、約2年前、再雇用の熟練工や外国人技能実習生の受け入れをやむなく止めた。

 その後、為替の円安進行などで2013年夏以降、徐々に仕事量が増えてきたが、「一度現場を離れた熟練工はもともと年齢も高く、体力の問題もあって戻ってはくれない。若手は建設業界に流れた」(片島理事長)。
若手が向かった先は、東日本大震災の復興や東京五輪のインフラ整備現場で、日当が3万円とも言われる。造船業界は低船価で受注した船の建造が続いており、「建設業ほど高い日当は出せない。単価が違いすぎて人材を集められない」(同)のが現状だ。人手不足のため、今年に入り発注を断らざるを得ないケースも出てきている。


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